保護者向け「第1回保護者セミナー」を開催
5月17日(土)、「ホームカミングデー2014」の一環として 本学の聚英ホールで教育後援会「第1回就活セミナー」を開催しました。 このセミナーで保護者のみなさまにお話しした中からいくつか、ご紹介します。
【学生のみなさんは】
新聞を毎日、読みましょう。とくに、経済欄、文化欄、生活欄などが大切です。経済欄では、企業や業界、あるいは職種に関する情報が得られますし、 文化欄では、もちろん、アートに関するさまざまな情報が得られます。 そして生活欄には、案外、デザインのヒントとなる記事が多いのです。 できれば、興味をもった記事を貼りつけて自分の意見を書くノートをつくるとよいでしょう。 面接のとき、どのくらい社会に対する知識や関心をもっているのか、見られます。 「やる気」も大切ではありますが、むしろ社会に対する関心の「幅」と「深さ」が重要です。 一年生のみなさんは、5月16日(金)の「スタディスキル実習1」の授業から 新聞記事を利用した自宅課題がはじまりましたね。しっかり取り組んでください。 二年生のみなさんは、教養演習B1」、三年生のみなさんは「キャリアデザイン演習D」を しっかりと勉強しましょう。
【保護者の方々は】
今の就職活動の状況をよく理解してあげてください。たとえば、下記の本などがあります。
麓幸子『就活生の親が今、知っておくべきこと』日本経済新聞出版社,2011年 白河桃子,常見陽平『女子と就活:20代からの「就?妊?結」講座』中央公論新社,2012年
なお、麓幸子氏は、続編にあたる「どうなる娘の就活:続?母と子の就活戦争」を 日本経済新聞社のウェブサイトで連載しています。 http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK2800L_Y2A121C1000000/
リクルートワークス研究所の調査によれば、2014年度の新卒者(2015年3月卒業予定)の 求人倍率は1.61倍だそうです。 つまり、大学生100人に対して求人は161件あることになりますので、がんばれば、 どうにか就職先を見つけることができそうです。 ところが、厚生労働省による正社員有効求人倍率は2014年3月現在、0.65倍にとどまっています。 つまり、求職者100人に対して求人はわずか65件しかありません。 卒業と同時に就職のチャンスは、1/3になってしまうのです!
新卒での就職活動は、長い人生のなかで唯一、将来性で採用されるチャンスです。 卒業後は、経験や実績を問われます。よくご家庭でもお話しいただければと思います。
キャリアサポートセンター長 千速敏男