〈保護者のための就活セミナー〉から
11月22日(土)に教育後援会主催の「保護者のための就活セミナー」を開催いたしました。
今回のセミナーでは大学生の就業に関わるさまざまなデータをご紹介しましたが、
そのなかから注目すべきものをとりあげ、参加できなかったみなさまにご紹介いたします。
まずは、『週刊東洋経済』2014年7月12日号に掲載されたいた有効求人倍率に関するデータ。
有効求人倍率は、産業ごとに大きな差が生じており、一般事務の求人倍率は0.22倍とのこと。
つまり、一般事務の仕事をしたいという求職者5人に対して1人分 しか職がないのです。
学生や保護者の方々から「卒業後は事務の仕事をしながら制作を続けたい」と言われますが、
もはや「夢物語」といわざるをえません。一方、情報通信の求人倍率は1.72倍だそうですから、
卒業後も制作を続けたのでしたら、コンピュータのスキルを身につけたほうがよさそうですね。
本学では、コンピュータの資格を取得するための講座を夕方から開いています。
次に、『週刊ダイヤモンド』2014年7月19日号は、企業が採用のに際に重視している点と
学生のアピールポイントには大きなずれがあると報じています。
学生の38.5%がアピールポイントとしてアルバイトでの経験をあげていますが、
アルバイトでの経験を重視する企業は12.1%にとどまります。
また、学生 の34.2%大学でのサークル活動をアピールポイントとしてあげていますが、
サークル活動を重視する企業はわずか6.9%にすぎません。
アルバイトやサークル活動は、企業へのアピールポイントにはならないです。
一方、企業が重視しているのに、学生があまりそれに気づいていないこととしては、
コミュニケーション能力と基礎学力があげられます。
79.8%の企業がコミュニケーション能力を重視しているのに対して、
コミュニケーション能力をアピールポイントと考える学生は29.6%しかいません。
また、基礎学力にいたっては、44.3%の企業が重視しているのに対して、
アピールポイントと考える学生はたった7.3%です!
学生の考えるコミュニケーションとは、友だちになることですが 、
企業の考えるコミュニケーションは違います。課題を解決するために、
報告し、連絡し、相談すること、いわゆる「ほう?れん?そう」です。
また、課題を解決するためには、基礎学力も不可欠ですね。
本学では、1年生の授業から積極的にグループ?ディスカッションを採り入れ、
また基礎学力の復習にも力を入れています。
いよいよ今年の就活も本番。着実に準備を進めてください。
キャリアサポートセンター長 千速敏男